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semスキン用のアイコン01 諸説紛々微粉の話:2 semスキン用のアイコン02

  

2010年 05月 18日

●微粉をなくすには、なくなったらどうなのか?

・事後選別のアイデア
ふるいに掛ける(細かな網で選別する:網目の大きさで歩留まりを変えられる)
専用の器具を使う(振動式のもの、風力で飛ばすもの、静電気で吸着させるもの)
いずれも面倒、手間は確実に増えます。

・歩留まり向上のアイデア
高性能ミル(グラインダ)を使う
一般に「すりつぶす」タイプよりは「切断する」形式の方が歩留まりは高いとされます。
ただし、機械のセッティングや管理状態にもよるので、
よい機械を導入すればすべて解決というものでもありません。

店舗や工場で考える基準を、そのまま家庭に持ち込むことは正しいのだろうか?
高性能な機械、器具ほど高価であることもポイントです。

 ***
・味わいはいかに?
手軽な実験として、茶こしで微粉をふるい落としてみます。
挽く前の豆の重さと、微粉を落とした後の重量を比較することで歩留まりが推定できます。

微粉をふるい落としたコーヒーからは、きれいな・クリアーな味わいが得られます。
また、抽出時に判ることとして「湯の通過が速くなる」こともポイントです。
これはコーヒー豆の微粉が、湯の通過を妨げるブレーキ役となっていることを意味します。
湯の通過時間が長くなる=抽出時間が長くなる=より多様な味わいが溶け出しやすくなり、
これによって味わいは変わるのです。

 ***
まとめ:微粉を取り除く効果は確かにあります。
ただし、そのためのコスト(手間、または金額)が大きいこと。
これはコーヒーを日常の生活から遠ざけるものではないか?
コーヒーを毎日の楽しみと考えるなら、別の視点が必要ではないかと思うのです。

by mottano | 2010-05-18 08:35 | もっと知りたいコーヒー