抹茶からコーヒーへの妄想パート2
2010年 03月 01日
(つづき)
エスプレッソの『豆の持っているものが「すべて」出てくる』特性は二面性をもちます。
もともと「コーヒーの持っているすべての成分が、おいしさになるとは限らない」。
もしかすると、エスプレッソが高級豆を必要とするのは、
高級豆がもつ特徴(=ネガティブがない・少ない)ゆえなのかと思うのです。
おいしいエスプレッソは人を幸せにしてくれますが、身近ではないと言えます。
設備も業務用のものと家庭向け製品では仕様が全く違う。そして非常に高価。オペレーションも重要です。
見過ごされがちですが設備の管理こそ重要で、これぞプロの仕事と言えるものです。
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ドリップするコーヒーの良いところは、
ある程度は工夫(技術)によって「欲しいものを選択的に」抽出できる、可能性があるところです。
もうひとつは、手軽であること。
湯が沸かせればどうにかなること、設備というほどの道具は必要がないこと。
使うコーヒー豆は何でもいいとまでは言わないけれど、
ドリップに適した原料品質なら、エスプレッソより幅が広いと言えます。
身近な、毎日の楽しみのためならば、
「XXでなくてはいけない」は少ないほど良いと思えるからです。
by mottano | 2010-03-01 18:27 | コーヒーの外側から