育種学をかじる:6

2010年 06月 17日
歴史を振り返り農産物全般を見渡せば、コーヒーの未来も見えてくる
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これまでの話題を振り返ると、品種改良は「流れ」のようなものであって、
決して逆流するものではないことがわかります。
必要や需要に応えた品種が登場して来ていること。
これまでは量の要求が一番の目標だったこと。
イネ(コメ)の歴史を例にとる。
豊かさが一定のレベルに達す(=量的な満足の達成=減反するほどコメはできている)れば、
次は味わいの追求にシフトするということ。ならば。
※ちなみにコーヒーの輸入量はすでに頭打ち状態になっています。
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★『仮説』もっとおいしいコーヒーは、これから登場する(かも知れない)
「品質=味」が生産のテーマになれば、誰かが実現しようとするのです。
結果としてよりおいしいコーヒーは手に入ることになります。
経験としては、試験栽培レベルで面白いものはすでにあること。
収量や生産性、栽培規模が問題となって普及に至らない品種はいくつか知られています。
これを商業ベースでの生産にこぎ着ければ、もっとコーヒーは面白くなります。
繰り返しですが、需要があって供給がなされます。
より豊かなものを望むことが消費者にできることですが、
そういう流れになるかどうか?これは経済の問題でもあります。
未来に何らかの希望を抱くのは、悪いことではないですね・・・
by mottano | 2010-06-17 07:29 | mottano頭の中