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もっと楽しいコーヒー

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semスキン用のアイコン01 認証された豆ならいいのか semスキン用のアイコン02

  

2010年 07月 08日

●認証プログラムはいくつかあれど

コストもそれなりにかかる(結局は消費者の負担になります)
乱暴に言ってしまえばハク付けの一種(賢明なアナタに気付いてもらうために!)
そして味わいの保証ではないこと。
これも指標の一種と考えていいのでしょう。

 ***
・形式主義的なJAS有機
JAS有機認証業務の経験でいえば、これはお役所仕事の感覚です。
良くも悪くもそういう面はあります。
厳格に用件を定義しているため、書類1枚足りないことで認証業務が滞ることもしばしば。
一方で『ルール』を理解さえすれば、これほどやりやすい仕事もありません。

かつて年度ごとの更新業務に9ヶ月かかった案件(前任者のとき)を、
ルールを覚えたあとは3週間で更新できるようになりました。
個人としては紙の記録は参考程度ですが、
この業務に関しては絶大な効力があります。

現場ではあまりの煩雑さに工場でも供給元でも敬遠されがちな業務ですが、
それは実態を知る立場ほど「思うこと」がある故かもしれません。

・無農薬栽培もいろいろ
A:なにもしない有機もある
ざっくりと説明すれば、有機農園の認証には一定期間指定農薬を使わないこと、
化学肥料を使用しないことです。
これには『放任』管理も含まれます。

B:なにもできなくて有機もあるらしい
この例でJAS有機の認証を得たか否は不明ですが、
肥料を買う金がないので「有機」です、とか
あまりに奥地の農園なので農薬を運んで来れないため「有機になっちゃっています」
こうした話は珍しくありません。

昨年も某展示会にて「お金がないので肥料を買いませんでした」などと
当たり前のように説明する生産者がいたことを思い出します。

 ***
JAS有機の他にもレインフォレストとかバードフレンドリーや、
いくつかの認証機関がありそれぞれの格付けをしています。

もちろん志の高い生産者がいることは忘れてはならないし、
品質が高い原料も存在することは知っています。
でも「ラベルがあるだけでは信用できない」。
一方で無印でも良心的な銘柄もある(どちらも出会うことは難しい)のです。

「いいのか」シリーズはオチがみな一緒です。
コーヒーは味わって楽しむものです。
『手間を惜しむな、自分で飲んで確かめよ。』です。

by mottano | 2010-07-08 07:15 | コーヒー生豆・煎り豆