コーヒー本来の味とは

2022年 09月 30日
●立ち位置により見える風景は違う

1:コーヒーは果実の仲間である どうして最近はコーヒーが「フルーティ」なのか。 コーヒーの果実は果物の一種ととらえても良いみたいだけど、果肉は今の所捨てられる運命にある。食べるつもりがないから、果肉部分を発達させる改良もされない。 その証拠に、カスカラティーと呼ばれる「コーヒーの乾燥果肉」は食べ終わったブドウの皮のような姿をしている。これはお茶にして飲めるのだけど、意外とうまいのだ。
果肉の味わいからコーヒー豆は影響を受ける、というのも経験則で見えてきたことだ。
2:コーヒーは黒くて苦いものだ コーヒー豆の味わいのうち、フルーティさの部分は保管期間が長くなると失われてゆく。甘みや苦味といった部分は比較的長持ちする。 また、コーヒー豆を少し深く焙煎すると水色は褐色の度合いを深める。最終的に褐色と黒の区別がつかないところまで行く。そして苦味は増す。
保存や保管に耐える要素がいわばコーヒーの骨格で、それは広く知られるコーヒーの姿なのかもしれない。
なので、どちらも間違ってはいない。
9月も終わり。
船便の遅延がずっと話題になっていたが、結局のところ来るものは来たし、今年もそれなりに楽しめそうだ。中米産が続々やってくるこの頃。

by mottano | 2022-09-30 17:17