●その先にあるもの
ここ20年くらいの変わりよう。
21世紀の始め頃は、モカといえば泥臭くてクセの強いもの、マンデリンといえばペイズリー模様を味覚化したような異質な佇まい、ゲイシャ種といえば幻のコーヒーと言われていた。
今は。
味わいはきれい、透明感と言って良いくらい澄んだ味わいが多くなり、果実感はより鮮明になった。幻は目の前にあるものになった。
もし(もし、をつけなくてはいけない状況が囁かれているけど!)コーヒーの20年後を見る機会があるなら。
・コーヒーの産地はどこがメジャーになっているのか・コーヒーの生産量に変化があるなら、飲み物のカテゴリにおけるコーヒーの位置は変わるのか・カフェインは不要なものになるのか、または現状維持するのか・カップ評価の基準はどう変化するのか、トレンドは変わるのか
これまでの例でひとつ言えることは、コーヒーは世界史とリンクしている。だから、変わるときは変わるのだと思う。