ほうろう製品のドリップポットをよく使っています。
気づいたことをいくつか。
・意外と錆びやすい
今まで複数メーカーの製品を、延べ20個くらい購入して使用したり差し上げたり
してきました。ほうろうは本来錆びにくいことが特徴なのですが、扱い次第のようです。
釉薬(=うわぐすり)のかかっているところは酸化に強いのですが、その下の金属が
錆びに弱いみたいです。恐らく釉薬との相性もあるのでしょう。
道具は使い方次第です。適切に使用して長く大切にしましょう。
原因を探り対処を紹介します。各メーカーの取扱説明書も参照願います。
●傷をつけないように
釉薬の層を破壊しないことで、錆びから守ります。
落下したり、硬いものと接触させたりするのは避けましょう。
使用中の置き場所も、柔らかい布を敷くなど保護すると良いでしょう。
●直火で加熱するとき
ドリップポットは底面が小さいので、ガスコンロで加熱するときは炎が側面に
回りやすいです。ポット内部に水があるところと、水位以上の場所やハンドル部分は
「からだき」のようになるため、ほうろうの表面を傷めるようです。
火力を適切に絞るか、ガスコンロで加熱しないか、電熱式かIH式のヒーターで加熱すると
対処できると思います。
●使い終えたら/乾かすとき
使わない時は乾燥させたほうが望ましいです。仮に表面に微細なひび割れができても、
乾燥した状態であれば、錆の進行を遅らせることはできます。
ポットが湯で暖まっているうちに内部の湯を抜いて、余熱で乾燥させると良いでしょう。
保管の際は開口部を上に向けた方が乾燥しやすくなります。
製造工程上、ほうろう製品は必ず一カ所、釉薬の掛かっていない/極めて薄い箇所が
あります。ここを常時濡らしてしまうと錆びやすいです。
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仕事で出張が多いので、ドリップポットはしばしば運搬していますが、
そういった環境でも何年も壊さずに使い続けることは可能です。
できれば長く大事に使いたいものです。