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もっと楽しいコーヒー

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semスキン用のアイコン01 みかんの皮 semスキン用のアイコン02

  

2010年 02月 20日

菓子食べてもコーヒー妄想。

小粒のみかん菓子をいただく。
砂糖漬け、またはシロップ漬けにしてある。口に放り込むと柑橘の香り。
そして、粉砕されたみかんは甘いまま消滅する。

生の柑橘類ではこうならない。
鮮烈に酸味がほとばしるか、酸っぱくて渋くて。

オレンジピールが一例だけど、
砂糖が酸味を和らげる、または丸くおさめる働きをしている。

ここで連想。
あぁ焙煎でも似たようなことがあったっけ。
熱を加えても酸味は変化する。変えたければ変化させればいい。

# by mottano | 2010-02-20 11:04 |  mottano頭の中

semスキン用のアイコン01 明日は出張します semスキン用のアイコン02

  

2010年 02月 20日

2/21は町田で「手軽でおいしいコーヒーのいれかた」をテーマに話をします。全5回の3回目です。

   (予定)
    ・コーヒーのいれかた、一般的なコツ、ヒント
    ・粉の大きさが違うとどうなるか?
    ・ペーパードリップ器具(コーノ式またはハリオ式、円錐フィルターを使います)の体験/実習
    ・世界各地のコーヒーを楽しむ

このようなテーマを企画しています。
言葉だけでは伝えきれないことが、目で見ることや体験により身近なものとなります。

 ***
詳細はこちらを参照願います。「よみうりカルチャー町田」
http://www.ybc-machida.com/new/index_syumi_kurasi/detail/0872.html

# by mottano | 2010-02-20 00:27 |  アナウンス・活動報告

semスキン用のアイコン01 わくわくする semスキン用のアイコン02

  

2010年 02月 19日

●『コーヒーハンター』川島良彰著 平凡社刊

日本経済新聞の「私の履歴書」を読むと、書き手との年齢差や世代差をいつも感じる。
外国に行くのが冒険だったり、戦乱や病気で生死をさまよったり。
今目の前にこうした類の冒険はない。そして危険が遠い(排除・対策されている)現実。
(種類の違う危機は目の前にあるはずだけど、これは別の話)

これは割と世代の近い著者による、「今も地上のどこかで起こっている」話。
日本にいては体験できない種類のドラマ。特に前半は面白い。
もちろんコーヒーの魅力的な話題も多数あり、読後の一杯はひと味違うかもしれません。

# by mottano | 2010-02-19 13:12 |  本棚

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2010年 02月 19日

個人的な経験をもとにしたメモ

・果物ジュースのようで、それはコーヒーとしか言えない飲み物
  某所の試飲会でのこと。甘味とうま味が一体になった南国のフルーツ。
  それは紙コップの中に見た。誰かに知らせたい、と思った。
  コーヒーにはこんな味があるんだ、と。

・焙煎で変わる
  同じ原料を2回焙煎する。ゴールは同じ所に設定。途中経過を少しアレンジ。
  1回目はグレープフルーツ、2回目はメロンとマンゴーのように。
  こういう違いを知ることで、焙煎機とコーヒー豆は煎り方(のヒント)を教えてくれた。

・時間経過で変わりやすい
  酸味の良いところ、フルーツのような感覚は香り成分と一緒に感じる。
  香りの成分は、焙煎後に放出されるガスと一緒に失われてゆく。
  つまり、ガスを放出し終えたコーヒーには「良いところ」が残らない。
  適切な煎り豆の管理は、良いところを楽しむ時間を延ばしてくれる。

・生豆品質の差が出る
  苦味はほぼすべてのコーヒーに現れる。
  甘味はだいたいのコーヒーに現れる。
  うま味は気の利いたコーヒーに現れる。

  酸味はたいがいのコーヒーに現れる。ただし、
   皮ごとレモンをかじったような酸味は安価なコーヒーに、
   慎ましい訪問者のように姿を消す酸味は普通のコーヒーに、
   心地よさを与える酸味は気の利いたコーヒーにしか現れない。

  (でも、みなそれぞれにおいしいのだ)

# by mottano | 2010-02-19 11:12 |  コーヒー生豆・煎り豆

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2010年 02月 18日

●酸味とは、酸化や腐敗(=劣化)を象徴する味と言われています。
小さなこどもが、梅干しやイチゴを嫌うのはある意味で本能的な対応だといいます。
劣化したものを無警戒に食べていては生存の危機に陥るからです。

ヒトは大人になるにつれ、教育の結果として酸味を認知するのだそうです。
より正確に言えば、酸味のうちでも「おいしさ」を含んでいるものを選別できるようになる。
熟成が進んだチーズやヨーグルト、くさや、なれずしを認知し、
果物の酸味や酢のおいしさを認知するのです。

経験や個人差が酸味にたいする許容度(=ストライクゾーン)に大きく影響します。
好みが割れると言っても良いでしょう。

 ***
コーヒーが持つ味覚のうちにも酸味はあります。
ただし、かなりデリケートな要素で感じ方もさまざまです。

大別すると、劣化したコーヒーの酸味と、快感に結びつく酸味の2種類があります。
なぜか世の中に出回るコーヒーには前者が多く、コーヒーの酸味は嫌われることが多いようです。

上品なコーヒーのもつ酸味とは、例えば未知のフルーツのようであり、
不愉快な酸味は、エグ味を伴っていたり、柑橘類の皮のような渋味にも感じます。
これらが、ほんの少しの違いにより現れ消えるところがコーヒーの面白さです。

原料・加工・保管・いれかたのどこかで、その違いは生まれます。

# by mottano | 2010-02-18 15:49 |  コーヒーの外側から